警告 第3章 限界国家(楡周平)も甘い。恐怖の実態を知れ!

楡周平著「限界国家」巻末 佐々木俊尚解説抜粋
日本人のだれもが薄々気づいているが、とりあえずは見えないことにしている不都合
な真実の数々がある。
本書で語られていることには、冷酷なまでの数字の裏づけがある。
さらに2070年になると、高齢者一人対して現役世代は1.3人で一人を支えるという異様な構図である。現在のような高齢者医療や介護は、成り立ちうるのか。暗澹
をとるを得ない。
さまざまな省庁に分散していた少子化の政策を一元化するため、2023年にこども家庭庁を発足させた。しかし出生数の低下は目を覆わんばかりで、2024年に生まれた子供の数は六十八万六千人あまりと前年より四万人以上減り、統計を取り始めて以
初めて七十万人を下回った。
「人口減少を心配するなら移民を受け入れたらいいだけの話じゃないですか。でも、それはダメだって言うんでしょう?いまさら、日本人が何人も子供を産み始めるわ
けないのに、だったらどうしろって言うのですか?」
それで日本の文化や伝統が消滅するのなら、それでも構わないのではないかと根本は嘯くのである。本作は日本人に向けて「そのような覚悟はあるのか?」と突き付け
くる。

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